農業を通じて、笑顔と感動をお届けしたい
私(代表者:小林智斉)は山梨県東八代郡中道町(現山梨県甲府市)の専業農家に生まれ、高校卒業まで山梨で育ちました。その後、東京の大学へ進学しそのまま東京でサラリーマンとして勤務した後、10年前に山梨に戻ってきました。
その間、「食」と「農」に関する様々な環境の変化がありました。
「食」に関しては安心・安全への関心の高まりや食料自給率の低下など。
「農」の方に目を向けると、農業従事者の高齢化や後継者の不足がより深刻になってきました。私が住む甲府市上向山町でも、既に農家さんの平均年齢は70歳を超えていますし、我が町にある専業農家約40軒の中で、息子さんが跡を継いでいるのは数えるほどしかありません。そして農業を続けていけなくなったために、何年もかけて育て上げた桃の木や梨の木はどんどん切られ、田んぼや畑は放置されて荒れ地になってしまっています。
会社設立の決意
それまで私は、専業農家に生まれながら、農業というものに全く興味がなかったのですが、この現状を目の当たりにして強い危機感を抱きました。「このままでは故郷の風景は荒廃してしまう。」「何とかしなくては」と。
その結果私が出した結論は、“会社を創る”でした。わたし一人が農業をするよりも、「会社組織として農業に携わり、次世代の担い手を育てていこう」。その中で、「耕作放棄地の増加を防ぎ、荒れ地になってしまった土地は農地に戻していく活動をしよう。」と考えました。
そして2008年10月に会社を設立。当初は地元農家さんと契約し、仕入れ販売を行いました。八ヶ岳にあるリゾート施設では直売所の運営をし、朝採れたばかりの桃やとうもろこしを、その日の昼にはお客様に食べていただきました。特にとうもろこしは生でも食べられる「きみひめ」という種類で大変好評でした。
また、甲府市主催の朝市「軽トラ市」への出店や、お中元の時期での桃のギフト販売なども手がけました。
これらの活動を通じて事業への手ごたえを感じた半面、仕入れ先の確保や品質の維持などに苦労もしました。更に、ただ販売するだけでなくやはりお客様に「私たちが育てた作物です!」と言いたいという想いを強く持ちました。
農業生産法人へ
そこで旬果市場では、2010年5月に農業生産法人となり、農産物の生産を開始したところです。現在の作付面積は桃100a・梨60a・李20a、葡萄40a、キウイフルーツ15a、野菜用畑350aなど、合計で約600aになりました。(2020年6月1日現在)
自分たちで苦労して育てた作物だからこそ、本当においしい状態で召し上がっていただきたい、そんな想いでこだわっているのが「朝採り」です。
果物は夜のうちにたっぷりと糖度をためこみます。
その糖度がぎっしり詰まった状態で収穫し、朝のうちに出荷。「朝採り」の最高の状態で出荷することをお約束します。
お客様に、子供たちに、笑顔と感動を
弊社の企業理念は、
● お客様に笑顔と感動をお届けします。
● 地元社会に根ざし地域の発展に貢献します。
● 子供たちの世代に食の安全・安心を伝えます。
弊社の農作物を召し上がっていただいたお客様を笑顔にしたいというのはもちろんのこと、農業を通じていろんな感動を味わっていただきたいと考えています。
とくに地域の学校や自治体・NPOなどと連携し、次世代を担う子供たちに農作業を体験していただきながら、食の大切さと、本当においしい作物を生み出す喜びを感じてもらいたいという活動を行っています。