農薬の話の最近のブログ記事

農薬を使わずに育てた作物をおいしくいただく。
とてもすばらしいことです。

農薬を使うよりは使わないほうがいい。
誰もがそう思っているはずです。

しかし、現実はそうではありません。

農薬を使うことでどのようなメリットがあるのでしょう?
そしてどの程度のリスクを背負うのでしょうか?

「農薬=悪、無農薬=善」と決め付ける前に、上記のことをきちんと理解し、
リスクを見極めたうえで判断してほしいと思います。

例えば・・・日本の農作物をすべて無農薬にしたらどうなるでしょう?

リンゴはほぼ収穫不能、キャベツやキュウリも収穫が6割以下となり、農作物全体で年間4兆円の減収になるという試算があります。
日本だけでなく、60億人を超えた世界の人口を支えるためには、農薬はなくてはならないものと言えます。

では、農薬を使うリスクはどうでしょう?
その一つに、残留農薬があります。

ここでは、東京大学の室井至教授らの試みを紹介します。
彼らは、10万人あたりの死者数を算出することにより、さまざまなリスクを比較する試みを行っています。

これによると、現代の日本において喫煙による死者数は10万人中365人となっています。
以下多い順に、酒が117人、ダイオキシンなど有害物質が0.3人、コーヒーが0.2人、残留農薬が0.002人、食品添加物が0.0002人です。

これはさまざまな仮定が入った数値であり、絶対的なものとはいえません。
しかし、他の研究でもタバコと酒の害が大きく、他の物質はこれに比べれば取るに足らないことは共通しています。

残留農薬には行政によって厳しい基準が作られており、輸入品はもちろん国産品も随時検査されています。
この『基準値』とは、どのようにして決められているのでしょうか?


その話はまた次の機会に・・・・・
農産物を扱う会社を創ると決めたとき、友人知人にその話をした。

ほとんどの人から「無農薬野菜を作ったら?」みたいなことを言われた。

今、食の安全が問題になっていることもあり、農薬に関する関心が高いのだと思う。

でも・・・
①無農薬栽培
②減農薬栽培
③有機栽培
この3つの定義と違いをちゃんと把握している消費者が全体の何%いるのだろう?

農薬にも、大きく分けて・・・
①殺菌剤
②殺虫剤
③除草剤
とある。

さらに、化学肥料も農薬ではないが、時として同じような扱いを受けている。

もちろん、農薬は使うより使わない方がいい。
しかし現状は使わざるを得ない。

結局、きちんとリスクを管理し、適切に使用するべきだと思う。
このことは農薬に限らず、あらゆることにあてはまる。
(一番いい例が原子力技術だろう。)

これから、不定期ではあるが、農薬使用から見た今の農業の現状を紹介していこうと思う。
マスコミなどは決して取り上げない、真実の話である。

2009年3月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のコメント